タイ語が通じるようになるには発音がカギ
日本で義務教育が行われている英語は、誰もがある程度単語を発音できると思いますが、海外旅行先で現地の人に話しかけても通じなかったという経験はありませんか。発音が正確でないと違う単語と勘違いされることは少なくありません。
タイ語に関していえば、それが一層顕著となります。何となくの発音ではほぼ通じないと言ってもいいかもしれません。
タイ旅行をした際に旅行のガイドブックなどに載っている挨拶や会話のフレーズをお店や道を尋ねる時などで使っても通じなかったという方は、発音ができていないことが原因です。タイ語は音がとっても大切になる言語で、しかも、日本人からすると複雑な構造になっています。
その基本をしっかり理解したうえで、正しい発音ができるようになり、言葉をあやつれるようになることがポイントです。
タイ語の発音の基本構造
タイ語の基礎的な発音として5つの声調、有気音・無気音、末子音が大きなポイントになり、これは基本的に日本語にはない構造なので日本人がタイ語をマスターするうえでの乗り越えるべきハードルといえるかもしれません。
タイ語の特徴として単音節の単語が多い、声調というのがある、母音・子音の数が多いことが挙げられます。タイ語の基本的な母音は9つあり、それぞれに短母音・長母音があるため、全部で母音の数は18です。また、頭子音は21種類あり、子音の特徴として有気音(帯気音)と無気音(不帯気音)の区別をしなくてはならないのも日本人には難しいところです。
タイ語と日本語の発音の最も大きな違いといえば、声調の有無ではないでしょうか。声調とは1つの音節における音の高低の変化で、イントネーションといったところです。タイ語には標準形として5つの声調があり、子音と母音が同じでも声調が異なると違う意味の単語になってしまうこともあります。このため、正しい声調で発音ができないと誤解を与えたり、意味が通じなくなってしまうのです。
文字表記にも特徴がある
タイ語で文字とは基本的には42文字ある子音字のことを指します。子音字の上下左右に母音を表す母音符号を付け、子音字と母音符号の組み合わせで発音が表記されています。そして、声調のパターンを表す声調記号も子音字の上に付けられているのが特徴的です。
タイ語を学習するうえでは、英語のように単語や慣用句、フレーズを覚えるというより、発音表記や声調記号も含めてセットで覚えなくてはなりません。仮に文字列が同じでも発音表記や声調記号が違えば、全く別の意味の単語になります。
英語のようにとりあえず単語を頭の中にインプットするというのではなく、常に正しく発声ができる必要があり、口に出すアウトプットの練習がとても大切になります。
どうやって学習するか
タイ語の発音はタイ語が通じるようになるためにとても重要なカギを握りますが、決して難しいものではありません。タイ旅行などに行って旅行ガイド本を見ながら、日本語のカタカナ表記で書かれているフレーズを読んでも伝わらないのは、発音や声調が伴っていないからです。
タイ語を自分なりに勉強してきたのに通じないという方も、タイ語の発声練習をしてこなかったのではないでしょうか。タイ語は発音練習をしっかりすれば、誰でもマスターできるようになりますので、あきらめずにアウトプット練習から始めましょう。
タイ語の発音練習をするには
独学をするなら、タイ語の発音がしっかり聞きとれるCD教材などを購入して真似てみるのが基本です。ですが自分では発音ができているかどうか分からないものです。
正しい発音を回り道せずに覚えるには、やはり対面の指導が受けられる教室に通うのがおすすめです。タイ語の発音には日本人には発音しにくい音があるほか、1人1人の口の大きさや歯並び、舌や唇の厚みなどによって発音しにくい音が異なるケースも少なくありません。経験豊富な講師なら、1人1人の口の特徴を理解して、通じる発音が習得できるよう指導をしてくれます。
タイ語の発音を習得したら、スムーズに口から出てくるようトレーニングを積んでいきます。ここでも教室であれば、日本人がタイ語を話せるようになるためのノウハウがあるので、絵カードや写真、ロールプレーなどを用いて学習した文法や表現が自然に口から出てくるようにサポートしてくれるのが魅力です。慣れるまではタイ語を発し続ける繰り返しで口が疲れてしまうこともありますが、通じるタイ語が話せるようになれば楽しくなるでしょう。
教室で学ぶメリットは、間違った発音で発声してもその場ですぐに改善してもらえることです。1人で発音していても、それが通じる発音になっているのかは判断がつきません。教室なら自分が発した言葉が理解されているか、直ぐに講師の反応で分かります。正しい発音をすればスッと自分のものとなり、間違った発音をすればその場で矯正ができるのがメリットです。
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